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2014-02-20
シングルマザーとシェアハウスの親和性について(2)

シェアハウスの大きな特徴はなんといっても「コミュニティ」です。ひとり親となれば、仕事から家事・育児まで一人でこなさなければならなくなり、その負担は2人でやってきたときの単純計算で2倍、いや精神的な負担感も考えるとそれ以上になってしまいます。
「2人でやれば簡単にできたことが、1人だとすごく難しい」これは、日本テレビ系のドラマ「Woman」の中で、で主人公「小春(演:満島ひかりさん)」が言ったセリフ(のニュアンス)ですが、これはひとり親が抱えている悩みをもっともシンプルかつ如実に表しているのではないかと思います。
1人で2人分をこなすのは難しい。でも1.2人分であれば?シェアハウスがもつ「コミュニティ」において、みんなが互いにほんの少しずつでも助け合い、支え合うことができれば、ずいぶんと楽になるのではないでしょうか。
ちょっと用事があるときは他の入居者に子供を預けたり、時間があるときは他の入居者の子供を迎えに行ったり、買い物を手伝ってあげたり家事を分担してみたり。少しの時間を互いに融通しあうことにより、ちょっとした時間のゆとりが生まれます。自宅にだれかがいるというかけがえのない安心感、いざというときには頼れるという信頼感、悩みの相談やちょっとした日常の他愛のない会話による一体感など、いままで母子家庭として生活してきた環境をシェアハウスのコミュニティが一変させてしまうことでしょう。
また子供たちにも一定の共同生活を強いることになります。子供同士で一緒に遊ぶ、勉強を教え合ったり、けんかしたり。一人っ子や少人数の兄弟では決して経験できない意識・知恵が生まれ、子供たちにとっても一生の宝となることでしょう。
こうしてできた時間的な余裕を就労時間にあてられたり、さらなるキャリアアップのための学習時間に使えたりすることで生活環境も改善されていきます。また、家具・家電・その他設備・備品など、シェアすることで無駄なものを買わなくてすんだり、少し高グレードのものを使用したりすることもできるかもしれません。当然ですが、生活費は1家族で暮らすよりも総じて抑えられます。
さらに「Mother Leaf」では家政婦さんが、共用部分の清掃をしてくれます。さらに時間にゆとりが出ることにより、安心して「仕事」に打ち込む時間、「育児・教育」にかける時間が生まれます。
「シェアハウス」という生活形態は、負の生活スパイラルに陥っている母子家庭であっても、正のスパイラル、優のスパイラルに導き出す大きな可能性をもっていると言えます。